インドのプロポーズ・結婚事情

インドのプロポーズ・結婚事情のイメージ

インドの恋愛事情について

インドではお見合い結婚がほとんどで、そのお見合いも両親が決める事になります。
また、結婚するまでの間純白でいることが美徳とされているようで、都市部を除いてはまだまだ自由恋愛をする人は少ないそうです。
都市部ですと若い人を中心に自由恋愛をしている人は結構多いそうなのですが、親に内緒で付き合っていることが多く、また自由恋愛から結婚へ発展するケースは本当に少なく、お互い割りきって恋愛をしているようです。日本や他の国からしたらすごく悲しい話に聞こえますが、インドではそうではないようです。
なぜかというと、インドでは結婚は家庭同士の結びつきと考える風習があり、他の国以上に責任が伴うものと考えられております。そのため、両親がお見合いの話を持ってくるまでの期間限定の交際と初めから解っているため、お互い後腐れなく付き合う事が出来るそうです。なぜこういった恋愛観になっているかというと、インドには多数の宗教と、未だに社会に根付いているカースト制度があるためです。

 

インドの結婚事情について

インドの結婚事情についてのイメージ

 

上で挙げたとおり、インドには多数の宗教と、すでに法律では撤廃されましたが未だに慣習として残っているカースト制度というものがあります。
他にも、菜食/非菜食などの慣習もあり、こういった慣習が一致しているもの同士でないと結婚は難しいものと考えられています。ですので、こういった条件に一致する相手をお見合いで探すのが主流となります。
また、「家族」の考えが重要視されるお国柄なので、お見合い相手を探す場合も父親がすべて済ませてしまう事が多いそうです。このお見合い相手を探す方法としては、都市部だとインターネットのお見合いサイト、それ以外だと新聞紙のお見合い欄に条件を提示するそうです。そこから条件にあった人を見つけ、更にその後「占星術」にてお見合い相手との相性を調べるそうです。「占星術」といっても日本における占いのようなものではなく、宗教上重要視されるものになるため、占星術での相性診断は必須なそうです。また、日本のお見合いと大きく違う所は、相手と会食などをする機会が無いという所があげられます。
つまり、父親が見つけてきた時点でほぼその相手と結婚することは決まっているということになります。これは男女ともに変わらないようです。
また、結婚式当日まで新郎新婦が顔合わせすらしないことも多く、結婚相手と会うのは式当日が初めてというケースがほとんどだそうです。
会ったことも無い人と結婚するのは日本人としては考えられないと思いますが、古くからの伝統や、家系を重んじるインドではこの方法が一般的で、お互い不満なく結婚することが大半だそうです。

 

インドの婚約・結婚指輪について

インドの婚約・結婚指輪についてのイメージ

 

インドでは今から1000年ほど前からダイヤモンドの採掘が行われているぐらい、宝石大国と言える国になります。
そのため宝飾品を身につけるという文化が広く習慣として根付いています。
ですので、婚約時には指輪だけでなく、ネックレス・イヤリングも含めて豪華な宝飾品を贈る習慣があります。
この時に使う宝石も、ダイヤモンドだけでなく真珠・ルビー・エメラルド・サファイアなど色とりどりです。
また、「金」を非常に大切にする国でもあるので、金属部には金を使う事が多いそうです。そして結婚指輪ですが、インドでは結婚指輪を足の人差し指にはめるそうです。
これはなぜかというと、結婚後に妻が夫に心身ともに仕えるという風習がインドにはあるのですが、それと対象に結婚式の時だけは夫が妻に尽くすそうです。
その象徴として、結婚指輪を贈る際に新郎が新婦の足元に跪き、新婦の足の指に結婚指輪をはめるそうです。普段は男をたてるインド社会ですが、男性の本当の気持ちは女性の足元にあるという所がなんとも素敵ではないでしょうか。

 

インドの花嫁衣裳について

インドの花嫁衣裳についてのイメージ

 

インドではサリーという民族衣装を宝石で豪華に着飾ったものを花嫁衣装として用います。用いる宝石の量は他の国よりはるかに多く、全身に宝石が散りばめられたサリーを着るのがインド人女性のあこがれとなります。
また、豪華なサリーだけでなく、他にも様々な特徴があります。まず、メヘンディと呼ばれるタトゥーがあります。
これは日本でも髪染めとして用いられるヘナを用い、両手にペイズリー柄などをペイントすることを言います。
これはお洒落としてだけではなく、花嫁が幸福に暮らせるようにといったおまじないがあるそうです。その次の特徴としてチェーンで繋いだ左鼻のピアスがあります。
これは、古代インドの医学で左の鼻は生殖器官を司ると言われ、子孫繁栄の象徴とされています。
そして最後に、眉間につけられた「ビンディ」があります。
インド人女性をイメージする時に、眉間に着けられた宝石をイメージする人も多いのではないでしょうか?
以前は宗教的な意味合いが強く、スィンドゥールと呼ばれる赤い顔料で描いていたのですが、最近ではファッション的な要素が高くなっており、シールタイプのビンディや、金などの装飾がされた豪華なビンディなどがあります。結婚式の時には様々な宝石が散りばめられた、とても豪華なビンディをつけるそうです。

 

インドの結婚式について

インドの結婚式についてのイメージ

 

インドでは結婚式を冬に挙げるのが一般的です。なぜなら、インドの結婚式は基本的に屋外で行うのですが、インドでは4~6月は夏季となり平均気温が4~50度にもなり、また6~9月はモンスーンの時期となり、大雨の季節になるため、結婚式どころではないそうです。
また、インドの結婚式はとにかく体力勝負と言われます。
なぜかというと、インドでは結婚式を一週間以上かけて行うそうです。
内容に関しては、とにかく派手に楽しく行うそうです。
例えば 嫁入りの儀式として花嫁が象に乗り、親戚一同と新郎の家に向かうというものがあるのですが、この移動中も大音量で音楽を流し、列も電飾で華やかに装飾してパレードをしながら向かうようです。
その後も新郎の家でみんなでご飯を食べながらパーティをするのですが、その最中もダンスパーティーのように一晩中踊り、新しい家族の誕生を楽しむそうです。
そして披露宴の時も新郎新婦の友人を招き、大きなダンスパーティーが行われるそうです。ですので新郎新婦は一週間踊り尽くしとなるため、かなり体力を使うそうです(笑)