婚約指輪・結婚指輪に使用される金属の種類について

婚約指輪・結婚指輪に使用される金属の種類についてのイメージ

結婚から結婚式までのタイミングで生まれて初めて指輪を買うという男子もいることでしょう。

婚約指輪・結婚指輪はプラチナというのが一般的ですが、金属の種類はそれだけではありません。

近年、指輪の製作技術が向上して、今まで使われていなかった金属で指輪をオーダーすることも可能になりました。

金属アレルギーの少ない金属を選ぶこともできるようになり、日常生活で身につける結婚指輪では人気が高まっています。

婚約指輪・結婚指輪として使われる代表的な金属をいくつかご紹介します。

 

一番人気は「プラチナ(Pt)」のリング

一番人気は「プラチナ(Pt)」のリングのイメージ

 

日本で購入される婚約指輪・結婚指輪の約80%の金属はプラチナで、結婚指輪=プラチナと言われるほど。
プラチナは金の産出量の30分の1という希少性もあり、ジュエリー素材として最高ランクに位置付けられる金属です。
店頭では「Pt900」などと「Pt+3桁の数字」で表記されています。この数字は金属の含有量で、「Pt900」は純粋なプラチナが90%で残りの10%がパラジウムなどの合金であることを表しています。ちなみに、「プラチナリング」と呼べるのは「Pt850」以上と定められています。一般的に結婚指輪として使用されるのは「Pt900」「Pt950」「Pt999(1000)」の3タイプ。
純度が高いほど良さそうに思えますが、純プラチナは硬度が下がるので傷が付きやすくなるデメリットもあり、9割以上の結婚指輪は「Pt900」と言われています。
「プラチナ」の良さは、変色や変質をしにくいこと。ずっと指にはめたまま生活していられるので“永遠の愛”を象徴する結婚指輪に向いているほか、表面が酸化しづらいので、比較的に金属アレルギーを起こしにくいという利点もあります。
お手入れも簡単。普段の生活では乾いた柔らかい布などで汗や汚れを軽く拭く程度でOKです。
少し汚れが目立つようならば、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけておけば汚れが浮きますので、後は水で洗い流し拭き取るだけ。
長年はめていると細かな傷が付いて輝きが下がります。気になるならば購入したショップのクリーニングサービスに出して研磨してもらえば元の輝きを取り戻せます。

 

欧米で人気なのは「ゴールド(YG)」

欧米では人気なのは「ゴールド(YG)」のイメージ

 

日本では婚約指輪・結婚指輪といえばプラチナですが、欧米ではゴールドが一番人気だといわれます。
ゴールドの純度は「K(カラット)」で表記され、純度100%の純金が「K24」です。
純金は柔らかいため、指輪では純度75%にして硬度を高めた「K18」が一般的です。金アレルギーの方は、K18以上がおすすめ。
ゴールドのリングには、金色の「イエローゴールド」のほか、「ホワイトゴールド」「ピンクゴールド」の3種類があります。

 

二番人気の「ホワイトゴールド(WG)」

「ホワイトゴールド」は、その見た目がプラチナと同じように見えるうえに価格はプラチナより安いので、婚約指輪・結婚指輪としてプラチナに次いで人気のあるゴールドです。
イエローゴールドにパラジウムや銀など白い金属を混ぜることで銀色の輝きを持たせます。
プラチナと比べるとやや黄みがかった合金になるため、一般的にはさらに表面にロジウムという金属メッキを施します。

 

愛らしい色合いの「ピンクゴールド(PG)」

愛らしい色合いの「ピンクゴールド(PG)」のイメージ

 

「ピンクゴールド」は、金に銅と銀を混ぜてつくられます。
可愛らしいピンク色の輝きを持っていて、日本人女性の肌色にも合うためホワイトゴールドに並ぶ人気です。
カラーゴールドの中では一番硬度が高いのも特長です。

 

お手軽な「シルバー(SV)」

「シルバー」は加工しやすい金属で、複雑なデザインにも対応しやすいためファッショジュエリーでメジャーな金属です。
リーズナブルなため、あまり結婚準備に資金をかけられないカップルがシルバーリングを婚約指輪・結婚指輪として利用する場合があります。
シルバーは変色しやすい金属なのでこまめに磨く必要があります。

 

軽さと安さで人気の「パラジウム(Pd)」

プラチナやホワイトゴールドの合金として使用されているパラジウム。
プラチナ並みの白さを持ちながら、重さが半分で価格も半分ということで注目されています。

 

金属アレルギーフリーで注目の「チタン(Ti)」

金属アレルギーが起こりにくい素材として注目を浴びる「チタン」。
プラチナや金と比べて1/4程度の軽さでありながら強度に優れている金属です。