オランダのプロポーズ・結婚事情

オランダのプロポーズ・結婚事情のイメージ

オランダ人の恋愛観について

オランダの方の特徴としてよく挙げられる「合理主義」ですが、恋愛観にも現れているようです。
初対面から恋人になるペースが早いのが特徴で、少しでも気に入ったらすぐ付き合ってみて、合わなかったら別れて次へいく、という方が多いようです。
ですのでパーティーなどへ行くとみんなとてもオープンで、すぐにお互いの身の上話などをし、そこで気に入ったら恋愛に発展するというとケースが多いようです。
しかし、決して取っ替え引っ替えという感じではなく、感情をオープンにしている人が多いためすぐに恋愛に発展するみたいです。
また、別れる際はきっぱりと別れる事が多く、ドロドロとした別れや揉め事などは少ないようです。
過去の恋愛にとらわれていると新しい恋愛が出来ないという合理的な考えを男女ともに持っているため、成り立っているのかもしれません。これは男女関係だけに言えることではなく、同性同士でもすぐに打ち解け友達になるケースがほとんどで、人間関係の構築にすごく積極的な国民性といえます。

 

オランダ人のプロポーズについて

オランダ人のプロポーズについてのイメージ

 

ヨーロッパの国で、特に花のイメージが強いオランダですが、意外にプロポーズはとってもシンプル。あまりプロポーズのシチュエーションを意識せず、生活の流れの中で「結婚しようか」という人が多いようです。
これは何故かというと、オランダの人は書類上の「結婚」というものはあまり重要視せず、事実婚の人が多いんだとか。そのため籍は入れてなくても子供がいたりするのも普通みたいです。
そういうスタイルを取る人が多いためか、オランダでも「登録パートナー制度」という法律を導入しており、こちらに登録することで法的に夫婦と同じように扱ってくれるというものです。
しかも凄いのが、このパートナー制度は男女だけに限らず、同性(!)にも適用出来るんだとか。
こういった所からも、合理的に見えますが、同性のパートナーも法的に認めていたりと、制度の面も進んでいる国といえるでしょう。このような事情があり、プロポーズをして結婚するということを大きなイベントとして考えていない人が多く、シンプルなプロポーズになるようです。

 

オランダの婚約指輪

オランダの婚約指輪のイメージ

 

プロポーズを重要視しないオランダの人にとって、婚約指輪にもこだわりは少ないようです。
決まった形や石の種類などの「定番の指輪」が無いどころか、婚約指輪自体を渡さない人もいるそうです。
ただそれは全く何も渡さないわけでなく、一定期間しか着けない婚約指輪にお金をかけるぐらいなら、もっと相手が喜ぶものをプレゼントしたいと考えるそうです。ここにも合理的な国民性が現れていますね。
また、結婚指輪の場合でも、特に定番のデザインというのはないそうです。お互いが気に入った指輪を結婚指輪にする事が多いそうで、個性を大切にするオランダ人ならではの習慣と言えるでしょう。ただ、以前誕生日にプレゼントした指輪を「今日からそれは結婚指輪になるよ」と言ってプロポーズしたりするケースもあるみたいです。オランダ人同士なのであればそれで大丈夫かもしれないですが、国際結婚の場合だと、女性側がショックを受けることも多いみたいで・・・もしオランダの方と付き合っている方がいましたら、指輪に期待しすぎると肩透かしを食らってしまうかもしれないので、ご注意を(笑)

 

オランダの結婚準備について

オランダの結婚準備についてのイメージ

 

市役所へ婚約届を提出すると、その場でその近辺の結婚式場の事やフォトショップあとはブライダルエステまで(!)が記載されているパンフレットを貰えるそうです。
ただの宣伝のパンフレットではなく、スケジュールが書いてあるんです。
例えば結婚の3ヶ月前という項目には、「引き出物の注文をする・美容院の手配をする」など、かなり具体的に書いてあるようです。
ですので、多くの夫婦はこのスケジュールをもとに結婚の準備を進めていくそうです。また、オランダならではの特徴としては、「花嫁のウェディングドレスを結婚当日まで花婿は見てはいけない」という風習があります。そのため花嫁は母親・姉妹と一緒にウェディングドレスを選ぶそうです。ですので、結婚式当日に初めて花嫁姿を見ることになり、そのあまりの美しさに感激する花婿が多いんだとか。段取りや下準備を大切にする日本と違い、素敵な風習だと思います。

 

オランダの結婚式の風習について

オランダの結婚式の風習についてのイメージ

 

オランダでは従来より、役所が用意する結婚式用のホールで、市の職員の立ち会いのもと挙式をするという風習になっております。
しかしそれではみんなが同じような所で結婚式をあげるので個性が出せないと考える人が増え、また地方の特色も出しづらいということもあり、最近では市などが総力を上げて、様々な場所で式を挙げることができるようです。
例えば、サッカー場だったり、船の上だったり、その地方の観光名所などを徐々に式場として開放し、地方の活性化につなげているそうです。結婚式当日の特徴としては、まずは日本と同じように指輪の交換やキス、結婚宣言といった儀式をこなします。
大きく違うのはその後の披露宴に当たるパーティーで、ここでは華やかに楽しい雰囲気で進んでいきます。
みんなで楽しくお酒を飲むだけでなく、生バンドを入れてのダンスパーティーが行われたり、新郎新婦を交えてのゲームが行われたりと、日本で言う二次会が一緒に行われている感じでしょうか。
みんなで楽しく盛り上げることで、新郎新婦の門出を演出しようという所が素敵ですね。